http://norml.org/news/2012/06/14/polls-majority-of-voters-back-legalizing-cannabis Polls: Majority Of Voters Back Legalizing Cannabis 世論調査: 過半数の回答者が大麻合法化を支持 Thursday, 14 June 2012 2012 年 6 月 14 日 木曜日 Vancouver, Canada: Two-thirds of US adults believe that the drug war is failing, and a majority of respondents say that marijuana ought to be legalized, according a recent Angus Reid Public opinion poll of 1,017 Americans. カナダ、バンクーバー: 最近 1,017 名のアメリカ人を対象に行われた Angus Reid 世論調査の結果によると、アメリカの成人のうち三分の二が麻薬戦争は失 敗していると考えており、また過半数の回答者が大麻は合法化されるべきであ ると答えていた。 According to the poll, only 10 percent of respondents believe that the so-called 'War on Drugs' has been successful, while 66 percent deem it a "failure." Pollsters also found that 52 percent of Americans support the legalization of marijuana (versus 44 percent opposed). 調査によれば、いわゆる「薬物との戦争」が成功していると考える者は全体の 10 パーセントしかおらず、一方 66 パーセントが「失敗だ」と見做した。また 52 パーセントのアメリカ人が大麻の合法化に賛成しており、反対者は 44 パー セントであった。 Support for marijuana legalization was highest among men (60 percent), self-identified political Independents (57 percent), and Democrats (54 percent). Women (45 percent), respondents over the age of 55 (48 percent) and self-identified Republicans (43 percent) were less supportive of legalization. 大麻の合法化に最も肯定的であったのは、男性 (60 パーセント)、無党派層を 自認する者 (57 パーセント)、民主党支持者 (54 パーセント) であった。それ に対し、女性 (45 パーセント)、55 歳以上の者 (48 パーセント)、共和党支持 者 (43 パーセント) は合法化への支持率が低くなる傾向にあった。 The poll's margin of error is +/- 3.1% この調査の許容誤差は ±3.1 パーセントである。 It is the fourth consecutive survey conducted by Angus Reid to report majority support among Americans for legalizing marijuana. アメリカ人の間での大麻合法化への支持率について Angus Reid が実施した世 論調査では、今回を含めると支持者が四回連続で半数を上回った事になる。 A separate statewide poll of likely Colorado voters published on Monday by Rasmussen Reports found that 61 percent of likely state voters favor legalizing and regulating marijuana like alcohol. Only 27 percent of respondents opposed the idea. これとは別に Rasmussen Reports が(恐らく)コロラド州全体で行った世論調 査の結果が月曜に発表されているが、それによると大麻をアルコールと同じよ うに合法化して規制基準を定める事について 61 パーセントの回答者が賛成し ていた。この考えに反対した者は僅か 27 パーセントに過ぎなかった。 The poll result is a positive sign for proponents of Amendment 64 - a statewide ballot initiative that seeks to eliminate civil and criminal penalties for the limited possession and cultivation of cannabis by those age 21 or older. The measure also seeks to establish regulations governing the commercial production and distribution of marijuana by licensed retailers. Colorado voters will decide on the measure in November. この調査結果は改正案 64 号の発案者にとっては良い兆候だ。これは 21 歳以 上の成人が規定量以下の大麻を所持または栽培した場合における民事的および 刑事的な罰則の一切を撤廃するというものであり、コロラド州全体での住民投 票を経てその採否が決せられる。大麻の商業的な生産および流通についても、 その認可制度や規制基準を定める事になっている。住民投票は 11 月に行われ る。 Amendment 64 is backed by a broad coalition of drug law reform organizations, including NORML, the American Civil Liberties Union of Colorado, SAFER, Sensible Colorado, Law Enforcement Against Prohibition (LEAP), Students for Sensible Drug Policy (SSDP), the Drug Policy Alliance, and the Marijuana Policy Project. 改正案 64 号は、薬物に関する法律の改正を目指す様々な団体の間における協 力関係をその背景としており、その団体には例えば NORML, American Civil Liberties Union of Colorado (米国自由人権協会コロラド支部), SAFER, Sensible Colorado, Law Enforcement Against Prohibition (LEAP), Students for Sensible Drug Policy (SSDP), Drug Policy Alliance, Marijuana Policy Project などがある。 For more information, please contact Paul Armentano, NORML Deputy Director, at: paul@norml.org or visit: http://www.regulatemarijuana.org. より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ paul@norml.org にお問い合わせ頂くか、もしくは http://www.regulatemarijuana.org をご覧下さい。 (PHO のコメント) ご存知かとは思うが、コロラド州とワシントン州における大麻合法化法案は今 月行われた住民投票によって可決されており、両州では(医療や研究などの) 特定の目的に限定されずに大麻を自由に使用できる事となった。 我が国においてこの記事にあるような世論調査が行われた例は無いため憶測で 物を語ることは避けたい所ではあるが、個人的な感触としては多くの者はそも そも大麻をめぐる法的状況に興味が無く、違法であっても合法であってもどち らでも構わないと考えているように見受けられる。それも道理だろう。もし自 分自身が大麻を吸うつもりが無いにもかかわらず自分には関係ない植物の合法 性を求めるのであるとすれば、その理由はリバタリアニズムに基くものである か、もしくは医療機関における利用を求めての博愛主義によるものしか有り得 ないだろう。またもし逆に違法性を求めるのであれば、それはパターナリズム や全体主義などの思想に基くものであるか、もしくは単純な誤解、例えば「大 麻を吸うと脳が破壊されて人を包丁で襲うようになる」などのお伽話を無邪気 に信じた結果でしかないであろう。私はリバタリアンであるから、自分にとっ ては嫌悪の対象である覚醒剤でさえも合法とされるべきであり、シャブを打ち たい者には自由に打たせるべきだと考えているが、どう考えてもそれは稀な例 であって、自分に利害が無ければ気にもしないのが普通の態度だ。どのような 物事でも、肯定派、否定派の両端が熱く、その中間は冷めているのが自然な状 態である。 ここで一つの疑問が生じる。アメリカ人は一体どのようにして、大麻の法的問 題に対するかくも大きな関心を抱くに至ったのであろうか。