http://norml.org/news/2012/01/05/wider-use-of-cannabis-therapy-could-reduce-prescription-pain-drug-deaths Wider Use Of Cannabis Therapy Could Reduce Prescription Pain Drug Deaths 大麻を用いての治療を幅広く実施する事で処方薬の鎮痛剤を原因とする死亡事故が減少する可能性 Thursday, 05 January 2012 2012 年 1 月 5 日 木曜日 "Physicians who treat neuropathic pain with opioids should evaluate their patients for a trial of cannabis and prescribe it when appropriate prior to using opioids" 「神経痛の治療にオピオイドを使用している医師は、大麻を用いての治療が患 者に適しているかどうかをまず評価し、もし適切ならばオピオイドを使用する 前にそれを処方するべきだ。」 Sacramento, CA: Physicians who prescribe opioid drugs to patients with neuropathy (nerve pain) ought to consider recommending cannabis as an alternative therapy, according to a peer-reviewed paper published online this week in the Harm Reduction Journal. カリフォルニア州サクラメント：神経痛の患者にオピオイド（訳註: アヘン類 縁物質）を処方している医師は、その代替医療として大麻の使用を勧める事を 考えるべきである。そのような論文が今週、査読付きの学術誌である "Harm Reduction" に掲載された。 "There is sufficient evidence of safety and efficacy for the use of (cannabis/cannabinoids) in the treatment of nerve pain relative to opioids," the commentary states. "In states where medicinal cannabis is legal, physicians who treat neuropathic pain with opioids should evaluate their patients for a trial of cannabis and prescribe it when appropriate prior to using opioids. ... Prescribing cannabis in place of opioids for neuropathic pain may reduce the morbidity and mortality rates associated with prescription pain medications and may be an effective harm reduction strategy." 論文では次の事が明言されている。「神経痛の治療において大麻およびカナビ ノイドを用いる事は、オピオイドの投与に対して安全性が高く効果的でもあり、 その事には十分な根拠がある。薬用大麻が合法であるような州において神経痛 の治療にオピオイドを使用している医師は、大麻を用いての治療が患者に適し ているかどうかをまず評価し、もし適切ならばオピオイドを使用する前にそれ を処方するべきだ。神経痛の緩和においては、オピオイドの代替として大麻を 処方する事によって処方薬の鎮痛剤を原因とする死亡率が減少する事が期待さ れ、またそれは効果的なハーム・リダクション方策でも有り得る。」 The author notes that between the years 1999 and 2006, "approximately 65,000 people died from opioid analgesic overdose." By contrast, he writes "[N]o one has ever died from an overdose of cannabis." 著者は論文の中で次のように指摘する。「1996 年から 2006 年の間にオピオイ ド系鎮痛薬の過剰摂取により死亡した人数は凡そ 6 万 5000 人であった。一方、 大麻の過剰摂取で死亡した者は過去に一人も居ない。」 In clinical trials, inhaled cannabis has consistently been shown to reduce neuropathic pain of diverse causes in subjects unresponsive to standard pain therapies. これまでに行われた複数の臨床試験では、様々な原因により標準的な鎮痛剤に 反応しないような神経痛を患う被験者において、大麻の喫煙ではそのような痛 みが緩和されたとの一貫した結果が出ている。 In November, clinical investigators at the University of California, San Francisco reported that vaporized cannabis augments the analgesic effects of opiates in subjects prescribed morphine or oxycodone. Authors of the study surmised that cannabis-specific interventions "may allow for opioid treatment at lower doses with fewer [patient] side effects." カリフォルニア大学サンフランシスコ校の医学研究者らは 11 月、モルヒネま たはオキシコドンの処方されている患者において、その鎮痛作用が大麻の喫煙 により増強されたと報告している。彼らの推測するところでは、大麻を併用す る事でオピオイドの投与量を減少させる事が可能であり、従って患者の受ける 副作用も軽減されるのではないかとの事であった。 Neuropathy affects between five percent and 10 percent of the US population. The condition is often unresponsive to conventional analgesic medications such as opiates and non-steroidal anti-inflammatory drugs. 神経痛の患者は米国人口に対して 5 パーセントから 10 パーセントの範囲で存 在している。その症状は多くの場合、従来の鎮痛剤や非ステロイド系消炎剤な どが効果を表さない。 For more information, please contact Paul Armentano, NORML Deputy Director, at: paul@norml.org. Full text of the paper, "Prescribing cannabis for harm reduction" is available online at: http://www.harmreductionjournal.com/content/pdf/1477-7517-9-1.pdf. より詳しい情報については NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ にお問い合わせ下さい。論文 "Prescribing cannabis for harm reduction (ハーム・リダクションの為の大麻処方)" の全文は http://www.harmreductionjournal.com/content/pdf/1477-7517-9-1.pdf に公 開されています。 (PHO のコメント) 期待する効果も得られないままオピオイドすなわちアヘン製剤を処方し続ける というのは、単に無意味であるばかりではなく、その副作用から有害でもある。 もしそこで大麻が有効だと判ったのならば、使うのが当たり前だ。より安全で 効果的な治療法が存在するにもかかわらず法律がそれを禁じ、法律が無意味で 有害な治療法しか与えないというのでは、それは法律による人権侵害に他なら ない。