Supposed Marijuana-Schizophrenia Link Not Strong, Mainstream Media Reports 主流メディアが報道: 想定された大麻と統合失調症の繋がりは強くはない Washington, DC: A two-month-old study that found that increased cannabis use by the public has not been followed by a proportional rise in diagnoses of schizophrenia or psychosis is finally receiving mainstream press coverage. ワシントン DC: 国民の間における大麻の使用量の増加は、統合失調症やその他 の精神病の診断数の増加とは比例していない事が明らかになった。この事を発 見した二ヶ月間に渡る研究が、ついに主流なメディアの報道するところとなっ た。 "A British study has cast doubt on the supposed link between cannabis use and schizophrenia," the Australian Broadcasting Corporation reported this week in a wire story carried throughout England and North America. 「イギリスでの研究は、これまで想定されていた大麻の使用と統合失調症との 結び付きに疑問を投げかけた」とオーストラリア放送協会が今週のニュースで 報告した。この報道はイギリスと北米を駆け巡った。 NORML had previously reported on the study's findings, which initially appeared online on the website of the journal Schizophrenia Research, on July 2. この報道に先立って NORML は、この研究結果を7月2日に雑誌 "Schizophrenia Research" のウェブサイトにて発表していた。 Investigators at the Keele University Medical School in Britain compared trends in marijuana use and incidences of schizophrenia in the United Kingdom from 1996 to 2005. Researchers reported that the "incidence and prevalence of schizophrenia and psychoses were either stable or declining" during this period, even the use of cannabis among the general population was rising. イギリス・キール大学医学部の研究者らは、1996 年から 2005 年にかけてのイ ギリスにおける大麻使用の動向と統合失調症の発生率を比較した。彼らの報告 によると、この期間における統合失調症やその他の精神病の発生率は安定して いたか、または減少傾向にあった。一般の国民の大麻消費量は増加していたに も関わらずである。 "[T]he expected rise in diagnoses of schizophrenia and psychoses did not occur over a 10 year period," authors concluded. "This study does not therefore support the specific causal link between cannabis use and incidence of psychotic disorders. ... This concurs with other reports indicating that increases in population cannabis use have not been followed by increases in psychotic incidence." 「予想されていたような統合失調症と精神病の診断数増加は 10 年以上の間に も起こらなかった」と研究者らは結論した。「従って大麻の使用と精神病の発 生との間には具体的な因果関係が認められない。この事は、大衆の間での大麻 使用量の増加によって精神病は増加しない事を示す他の研究結果とも一致す る。」 In 2007, media sources around the world reported that consuming cannabis boosted one's risk of developing a psychotic illness later in life by "40 percent." 2007 年の時点では世界中のメディアが、大麻の使用は後の人生で精神病に罹る リスクを 40 パーセントも高めると報道していた。 Last month, Canadian government officials publicly alleged that marijuana users have a "seven-fold increase" in risk of developing schizophrenia. 先月にもカナダ政府当局は、大麻使用者は統合失調症の疾患リスクを 7 倍も高 めていると公的に主張していた。 For more information, please contact Paul Armentano, NORML Deputy Director, at: paul@norml.org. Full text of the study, "Assessing the impact of cannabis use trends in diagnosed schizophrenia in the United Kingdom from 1996 to 2005," appears in Schizophrenia Research. より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ にお問い合わせ下さい。この研究結果の全文は "Assessing the impact of cannabis use trends in diagnosed schizophrenia in the United Kingdom from 1996 to 2005" の表題で Schizophrenia Research 誌に 掲載されます。 [PHO のコメント] 統合失調症の存在は紀元前から知られていたようであるが、現代に於いても未 だ原因が判っていない。原因の判らない病気には様々な仮説が唱えられるもの であってそれ自体は自然な事だが、大麻と統合失調症の因果関係は本当に統計 的あるいは医学的な根拠に基いて主張されていたのかと言えば、そこには疑わ しいものがある。そもそも統合失調症は大麻を喫煙しなくても罹るものだ。 できれば陰謀論を言いたくはないが、実はこれは大麻に対するネガティブ・キャ ンペーンの一環であったのではないかと考えざるを得ない。簡単に真偽を確か められないような主張には、反論する事が難しいからである。今回その因果関 係を統計的に否定した英国の研究者らの成果は、この点で重要だ。 しかし仮にネガティブ・キャンペーンの事実があったとしても、まだ『財団法 人麻薬・覚せい剤乱用防止センター』のやっている事に比べれば遥かに可愛い ものである。『大麻精神病』などという有りもしない病名を臆面無く創り出し たマジックについては、私には語るべき言葉など何も無い。