Argentina: No Prison For Pot Possession, Supreme Court Rules アルゼンチン、大麻所持での投獄は違憲であると最高裁が判決。 Buenos Aires, Argentina: Imprisoning adults who possess small amounts of cannabis is unconstitutional, the Argentinean Supreme Court ruled this week. ブエノスアイレス、アルゼンチン: 少量のカナビスを所持していた成人を投獄 する事は違憲である。今週アルゼンチン最高裁はこのように判決した。 The Court unanimously determined that pot possession is private behavior and does not "constitute a clear danger" to others. 最高裁が満場一致で議決した内容は、カナビスの所持は個人的な行動であり、 他者にとっての「明らかな危険」とは見做されないとの事であった。 The ruling strikes down the government's longstanding anti-marijuana law, which allowed for minor pot offenders to be sentenced for up to two years in prison. この判決によって、長年にわたる政府の反大麻法が無効化される。その法律で は違反者に対し二年以下の禁固刑を課す事ができた。 "Each individual adult is responsible for making decisions freely about their desired lifestyle without state interference," the Court determined. "Private conduct is allowed unless it constitutes a real danger or causes damage to property or the rights of others." 「成人は国家の干渉を受ける事なく自らの望む生活様式を自由に決める事につ いて責任を負うべきである。他者の財産または権利を実際に脅かしたり損害を 与えたりしない限り、個人的な行動は許される」と最高裁は定めた。 Commenting on the decision, NORML Executive Director Allen St. Pierre said, "Cultural norms governing the possession and use of marijuana are rapidly shifting around the world, as well as here in America. Forcibly taking away someone's liberty for the use of cannabis is no longer seen as a practical or acceptable public policy." この判決について NORML 事務局長アレン・セント・ピエレは次のように述べた。 「大麻の所持と喫煙についての文化的な規範は世界中で急速に変化している。 ここアメリカと同じようにである。大麻の喫煙のために人々の自由を強制的に 奪い取る事は、もはや実際的な、あるいは受け入れられる公序良俗とは見られ なくなってきている。」 For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director, at (202) 483-5500. より詳しい情報については NORML 事務局長アレン・セント・ピエレ (202) 483-5500 にお問い合わせ下さい。 [PHO のコメント] 「成人は国家の干渉を受ける事なく自らの望む生活様式を自由に決める事につ いて責任を負うべきである」としたアルゼンチン最高裁の判決は正しく正論で あり、何も付け加えるべき事は無い。むしろこれまでのアルゼンチンは、この ような当たり前の事をわざわざ最高裁が言わなければならない程に抑圧的だっ たのだ。これは貶しているのではない。アルゼンチンに限らず世界中の殆どの 国家がそうであったのであり、今まさに世界の国々が変化している時なのであ り、そして我が日本国の最高裁には未だ望むべくもない事なのである。なんて ことだろう。 しかしここで思い出される事は、かつての世界中の植民地は一国が独立を果た すと隣国もまた独立を果たし、かつての社会主義国は一国が民主化すると隣国 もまた民主化した事実である。結果として現代にまで残された植民地や社会主 義国は僅かばかりだ。日本は独立した植民地や民主化した社会主義国のように なるのか、それとも現代の植民地や現代の社会主義国のようになるのか。国内 の状況だけを見れば後者としか思えないかも知れないが、人は突然変わるもの であり、おまけに私たちはいま、太平洋の遥か向こうのアルゼンチンについて の記事を読んでいる。人が変われば国も変わらないわけには行かない。